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公益社団法人 千葉県看護協会

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会長挨拶

_497x668  公益社団法人千葉県看護協会
 会  長  増 渕 美 恵 子

 

 令和7年度の千葉県看護協会定時総会が無事に終了いたしました。
 会員の皆様には、日頃より千葉県看護協会事業の活動にご支援とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。会長という重責を拝命し、令和6年度の事業が滞りなく終えることができましたのは、ひとえに会員の皆様のお力添えをいただいた結果と、深く感謝申し上げます。


 さて今年は、団塊の世代が75歳を迎える2025年を迎え、さらなる2040年に向けて計画の検討が始まっています。
 国では、令和6年12月に「新たな地域医療構想に関するとりまとめ」が提出されました。2040年に向け、①高齢者救急・在宅医療の需要増への対応、②医療の質や医療従事者の確保、③地域で必要な医療の機能の維持に対応した、新たな地域医療構想の策定が提案され、それに基づく法の改正が行われ、施行される予定です。
 県では、令和6年度~令和11年度にかけて、国の第8次医療計画に基づいた、千葉県保健医療計画が始まっておりますが、この「新たな地域医療構想」は医療計画の上位に位置付けられましたので、医療圏、市町村単位で、さらに具体的な検討がなされてまいります。


 このような背景を踏まえ、日本看護協会では令和7年度の通常総会において、「看護の将来ビジョン2040」が公表されました。変化に応じて看護のもつ力を十分に発揮していくために、次の3つの目標に挑戦していくことが掲げられております。第1に「その人らしさを尊重する生涯を通じた支援」、第2に「専門職としての自律した判断と実践 」、最後に「キーパーソンとしての多職種との協働」です。この3つの目標を実現させていくために、質の高い看護実践のための教育制度改革の実現」や「より高い自律性を持った専門職としての活躍」、そして「地域における看護の拠点の確保」を推進してまいります。これらの前提には、個々の看護職が健康で安全に充実感
を持って働くことができる、看護職自身のウェルビーイングが重要です。個々の看護職が能力の向上に努めていくことは重要ですが、個人の力だけでは解決できない看護の課題に対して、会員の皆様と共に千葉県看護協会は、職能団体として取り組んでまいります。


 物価の高騰や会員減が続いており、協会運営は大変厳しい状況にあります。可能な限り無駄を省き、協会運営を行うとともに、職能団体の存在理由と価値をご理解いただき、組織力強化に向け努力してまいりますので、引き続き会員の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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